キト

ガラパゴスに行く前日、エクアドルのキトで一泊しました。
ここで、私はとんでもない思い違いをしていたことを、思い知らされました。
ガラパゴス、この世界一級の自然が、エクアドルという、経済的に苦しい発展途上国が負うことになり、十分な保全策がとれなくなっているのではないかと、先入観から思っていました。

違いました。
エクアドルは、アマゾンで石油が発見され、経済的に離陸し、教育熱心なこともあり、南米一の識字率を誇る中進国になっていたのです。
アメリカ資本を排し、国有化をすすめつつも、決して反米にならず穏健に発展する。ホームレスは日本よりずっと少ないかったし、ブラジルより遙かに安全な市街地。これは、良い国でした。

パンナムハイウェイという、アラスカから南米南端までつながるハイウェイを造った際に発見された裸族がいるそうです。男は頭の毛を赤く染めてカッパのように固めるので、知っているひともいるかも知れません。
その種族の方に、大統領府で会いました!なんと、国会議員だそうです。
すばらしい。
日本にアイヌの国会議員って、今いましたっけ?

キト、標高2800m。ブラジルもアルゼンチンも、エクアドルのホームでは勝てません(サッカー)。坂道を駆け上がって、その空気の薄さを思い知らされました。あそこでサッカーしたら死ぬよ。
キトを丘の上から見ると、まさに現代のマチュピチュアンデスの高原に浮かぶ空中都市です。