海野さんとペルーアマゾン

RANA_sp2006-11-13

海野和男さんがペルーに行くと言う(小諸日誌参照)。
 海野さんがその昔読んだある昆虫雑誌にアメリカからペルーアマゾンに行った記事が出ていて、それがペルーへの気持ちを駆り立てるものがあるようだ。
 で、この雑誌。私も読んでいた。その号だけを買っていたのだが、ペルーの記事は愛読していた。今探したのだが、もう雑誌は残っていないようだ。
 雑誌名は「インセクトジャーナル」。京浜昆虫同好会が発行していた。もう、これだけでも十分セピア色の世界だろう。京浜昆虫同好会は私が昆虫を始める前に解散してしまったが、戦後の昆虫愛好家をリーディングしていた。
 当時のペルーアマゾンはそれはそれは素晴らしい世界だった。私は後になって行ける可能性があった。JICAの関係でいけそうだったのだ。ただ、当時、テロリスタが急速に力を付けていた。そしてJICAの日本人が殺される事態になり、アンデスを越えてアマゾンにいくジープが蜂の巣にされる事件などが発生して、JICAのプロジェクト自体がなくなってしまった。そして、あの、日本大使館占領事件が起き、ペルーは遠ざかった。
 アマゾンは世界最大の熱帯高雨林ではあるが、その生物種の大部分は狭い数カ所にいると言われている。その一つがペルーアマゾンだ。ここは世界で最も生物が豊かな場所の一つだという。これはかってアマゾンが砂漠化したとき、あるいは浅い海になったとき、残された数カ所の森林の一つだかららしい。
 そのペルーアマゾン。ああ、行ってみたい。

写真はウラギンシジミ。越冬前のひなたぼっこ。