ミドリシジミその後

RANA_sp2006-06-26

ゴミゼロの掲示板にも書いたが、ミドリシジミとの格闘は結構満足のいくショットが撮れた。
毎日の観察で、ミドリシジミいつもテリトリー争いしていて、追い掛け合っているが、時に互角な戦いをする相手とは見境もなくくるくるお互いに円を描くように戦うときがあることが分かった。
ただ、その多くは樹上で決着が付いてしまう。時になかなか決着が付かない場合がある。そんなとき、2頭は我を忘れてだんだんと降りてくる。そして時に人間の目の高さほどまで降りる。
そういう場所が2カ所あることがわかった。どこでもあるので半ない。
そのうちの一カ所は一日に一回あるかないかだが、もう一カ所は一日(とっても夕暮れの一時間)に2回くらいチャンスが来る。
20日に大砲の600mmを持っていったときに降りてくる事実に初めて気が付いた。24日には魚眼とFL36で挑んだのだが、FL3.6がFP発光するのか、動きの早いゼフを止めることが出来ず、惨敗。
しかし、WCと違いリベンジ出来る。
25日には、オリンパスの昔のストロボ、T32で再挑戦。ストロボはどこまで同調するか、明るさは、等々、その場で草を相手に調節。調光の範囲が狭いので、NDフィルター等を用いて明るさを合わせる。さらに、ピントを20cmより少し遠くにして、何度も草で練習。24日には思いの外大きく写ってしまった鉄塔をなるべく小さくするポジションを練習。
こうしてモチベーションを高めて、その日のチャンスを待った。しかし、気温が低めでなかなか飛ばない。遠くで降りてくる2頭をくずの茂みをかき分けながら接近するも、追いかけたのがまずかったのか2mほどの所で蝶はお互いに追うのを止め、写せず。
そして、この日の最初で最後のチャンスが来た。
走って逃げられた教訓を活かし、素早く、しかし静かに追う。すっと手を伸ばす。鉄塔の方にレンズを向けないようにする。mさにカメラの真上で旋回している。あと少し、あと少し近づいたら・・
近づいた!
シャッターを押す。光る。蝶は逃げない。更に押す。光る。更にもう一枚、、、茂みの方向にレンズを向け、下からではなく、横から撮るように試みる。写す、光る、写す。
至福の時は一瞬にして去り、全身が震えた。この年齢にして、久しぶりの感動だった。
写った写真は、夕刻に見えた暗い影ではなく、紛れもなくミドリシジミの戦いであった。しかし、羽半分が暗い影になっているのはイメージ通りとも言える。
だが。
もっと良い写真を撮りたくなるのが写真愛好家の本質。また、梅雨の合間には写しに行こう。