名作写真館

今日は名作写真館の新しいのを手に入れた。中村征夫高砂淳二の一冊と前田真三の一冊だ。水中写真をするものなら、だれでも中村征夫高砂淳二をよーく知っている。私もその一人で、ここにある写真は大部分が見たことのある写真だ。中村征夫さんの全・東京湾は私が東京勤めのつらい日々を送っていた頃に読んで感動した本だ。ひょっとして、ダイビングをするようになったことには、この本の影響があるのかもしれない。この名作写真間には触れられていないが、氏は奥尻島で大津波に会い、九死に一生を得ている。地震で停電し真っ暗な中、「逃げろー」という声で渋滞した道路を走って逃げ、丘に走っていってもう走れないと思って倒れた彼の足の辺りまで津波が押し寄せ、振り返るとそこから下のものが皆流されていた、と言うような話を津波当時のテレビで見聞きした。東京湾を破壊する人の醜さ、突然の自然の怖さを知り、なおこの優しいまなざし。いいですねぇ。
 高砂淳二さんの有名な癒し系の海写真はともかく、彼の「ナイト・レインボー」の写真集には驚かされた。今回も収録されている。なんと、月明かりで出るレインボーだ。それを見た人は幸福になれると言う。その写真集を作るのに2年かかったと言うが、さすがである。
 前田真三氏は私はあまりよく知らなかった。しかし、日本離れした非常に美しい写真が並ぶ。確かにこれは凄い。しかし、私が強く心を引かれたのは本の後半にある本州の風景だったりする。
とにかく、奇麗な写真をとる方だ。
 あー、明日はひさびさにシャッターが切れるかな?