ツインフラッシュが壊れた?または愛フィンガーガエル

RANA_sp2005-03-14

先日、八重山に行ったのは、実は絵を描く趣味の両親が、足腰の立つうちに沖縄を描きたいと言うことで、私が添乗員となって案内したのが実情だ。
だから、あまりこちらのペースではできず、写真も刹那的に写したのが多い。
しかし、石垣島で一晩、個人的な欲求をみたすべく、山のカエルを写しにいった。記録的な寒さの中、いつもは冬でも虫の声やカエルの声がやかましいのに、しんと静まりかえった於茂登岳
わずかにアイフィンガーガエルの声が聞こえる。登山道からはずれ、茂みに分け入って(ちとサキシマハブが怖いが)、探すと、二本の幹に囲まれたような小さな穴から声が聞こえる。その穴を覗くと、奧には木の幹が腐って穴があいており、そこに水がたまっていて、アイフィンガーガエルがいた。
ちなみに、こういう穴のことをファイトテルマータといい、その生物を調べるのは結構趣味的にも研究的にも面白いこととされている、らしい(なんせ、ファイトテルマータという本がある。いま、ネットで調べたら、ファイトテルマータに住むアイフィンガーガエルの映画が賞を取っているらしい)。
まあ、とにかく、そのファイトテルマータにひそむ、アイフィンガーガエルだ。ところが、ツインフラッシュでも光が回らない。穴の入り口が狭すぎるのだ。片手でツインフラッシュの発行部をもち、何とか写そうとするが、突然。
ストロボがうんともすんとも言わなくなってしまった。出かける前に、電池を入れ替えたのに。
たまに、ついても一発写すと、背面の液晶も消え、アウト。
ついに、こわれたか・・とあきらめ、青い発光ダイオードを用いた小型ランプを穴に入れて写したのが、今日の写真である。

ところで、アイフィンガーガエルのおもしろさはいろいろある。まだ、よくわかっていない面白い話がある。しかし、それは写真には写しようがない。
ほら、いうじゃないですか、
「本当に大事な物は目に見えないんだ」って。

ツインフラッシュは、いま確認したところ、新品の電池を入れると、そういう現象は起こらなかった。あれが、於茂登岳の場所の問題(詳しく考えると怖くなる)で無い限り、今回は新品と思っていた電池が古かった、ということにしよう。普段うるさいジャングルが静かなのも不気味でしたし。

それから、夜、山に出かける人に(そんな人、いるか?)。
カエルがいるはずの場所で、静かなときは、たいがいハブがいます。ご注意。