八重山の旅2

石垣島の宿は黒柳さんご推薦の民宿。
市街地のど真ん中にもかかわらず、昔ながらの民家に豊かな緑。
なんと、天然記念物のセマルハコガメが生息しているんです。
周りは街で、住める環境ではないので、この庭だけで生きているんです。
「昔は14〜15頭いたけど、今では4〜5頭しかいなくなりました。子供が生まれることもあるけど、カラスにやられちゃって。餌をねだって出てくることもありますよ。」と民宿のおばさん(沖縄風に、おばあというべきか)。
これだけ緑が繁ると、当然蚊がいっぱい出ます。
それは蚊取り線香でしのぐだけですが、夜は閉め切るので大丈夫。
ここは早稲田大学の昔の総長の生誕の家で、早稲田大学の関係者が愛用しているようですが、自然愛好家もかなり来ているようですね。
食事はなしの素泊まり、しかし、中心街まで徒歩3分程度のまさに街のど真ん中で、食事は外食で八重山そばで決まり。
街中でも自然とともに暮らすこともできるんですね!


八重山の旅1

RANA_sp2013-03-21

JTAの機内誌コーラルウェイに載っていた、自家製というか、自分で栽培したコーヒー豆を入れてくれる喫茶店にいきました。
石垣市から北東に1時間近く、星野地区にその店はあります。
コーヒー関係に就職する息子の希望でした。
で?
味は?
と息子に聞くと、「コーヒーの評価って難しいんだよ』。
 
店のおばさんに豆は売っていないの?と訪ねると
「変な時期に台風がくるとたちまち不作になってしまうので、量が少ないからストックしないといけないので、売れないんですよ。」
島の自然と息を合わせたこじんまりした商売、それもまたいいかも。
 
店の名前「人魚の里」の由来を尋ねると
「昔、人魚が津波が来るって教えてくれた」
という話になりました。
有名な話で、私も一応知っていましたが、網にかかった人魚が、「逃がしてくれるなら、大事な話を教えてあげる」というので逃がしてあげたところ、「明日津波がくるから逃げなさい」と教えたんだそうです。
しかし、集落に戻って話してもみんな信じない。
結局、少数の信じた人だけが山に登って難を免れたといいます。
この津波、明和大津波といい、日本最大の津波です。
「昔話と思っていたけど、東北で千年に一回の津波が来たので、ここでももう2回も避難訓練をしました」とおばさん。
 
帰りの日、タクシーの運ちゃんがやはりこの話になって、津波は島の東側から押し寄せ、西側に抜けたと言われている、その時、海底から持ち上げられて陸上に転がった500トンの津波石がこの集落にあるって、道すがら教えてくれました。
石垣島の当時の人口が2万人強、そのうち9000人がなくなった。白保集落は全滅し、波照間島から移住させて開拓した。私も波照間の出身だが、白保に行くと波照間に多い名字が多い。」
竹富島も、人口のほぼ半分が石垣島に移住させられたそうです。
 
ところで、今回は今月開港したばかりの新石垣空港でした。
海上埋め立て案は貴重な珊瑚礁があるということで反対にあい、カーラ岳を削る陸上案は島民の反対にあい、結局何十年もかけて海とカーラ岳の間に作られました。
自然は守れたし、津波のときに人々の避難場所となるカーラ岳も残り、最前の選択だったと思います。

家族旅行

息子がこの春から就職するので、修士論文も終わったいま、家族旅行に出かけてきます。
円高不況の中、厳しい就職戦線を戦った息子にも、のんびりできる場所。
また、結婚した時と息子が同じ年齢になった家内には、2度目の新婚旅行で出かけた場所でもある、八重山に出かけることとしました。
八重山は、黒柳さんのホームグラウンド。
素敵な宿を紹介していただきました。
今回は、西表は抜きです。
石垣、竹富です。
西表に行っちゃうと、私は抑えがきかないですからね・・・

ゴミゼロの写真

ゴミゼロ倶楽部写真展はおかげさまで大盛況のうちに終わりました。
本日は「慰労会」も開かれました(昨日は「懇親会」)。
写真展も終わったので、写真展に出した写真をアップします。
すべて、上高地のサルを扱ったものです。
上高地のサルは、餌付けされていない完全な野生群で、出会えるかどうかは運次第です。
人間との関係は一定の緊張感があり、サルがその気でないと近づくことができませんし、近づくとお互いに警戒して距離感が生まれます。
 

1枚目、オリンパス最初のデジカメ、E-1で写した1枚。
500万画素のカメラとは思えない絵になりました。
当時は手振れ補正もなく、三脚を持っていって写した一枚です。
野生のサルは、ほとんどいつも餌を探して、食べています。
いつも葉や新芽を食べている、そのうんちは、黄緑色です。
新緑はサルの大好物です。
 

2枚目、E-3で写した写真。
E-1では三脚無しには絶対に写せなかった暗い林床の一瞬の表情を手持ち撮影で写せるようになりました。
この親子、人間に対してではなく、別の個体に対して警告しています。
 

3枚目、最新のOM-Dで写した写真。
E-1だったらつぶれてしまうような暗部も奇麗に諧調し、何より、柔らかい細い毛が高い解像度を示しています。
でも、暗部がつぶれてしまった1枚目の写真が、皆さんの評価がピカイチでした。
写真の善し悪しは、カメラの性能とは無関係ですね。

筑波山で新種のサンショウウオ!

ハコネサンショウウオは、本州、四国の寒冷地に広く分布するサンショウウオとしてしられていましたが、近年、遺伝子の解析によって複数の種類に分かれる可能性が明らかになってきました。
そして、筑波山にもハコネサンショウウオがいるのですが、これが他の地域とは異なる新種Onychodactylus tsukubaensis(学名)として日本爬虫両棲類学会の学会誌「Current Herpetology」に新種記載されました。
確かに、普通のハコネサンショウウオよりしっぽが短いなとは思っていたのですが、日本全国のハコネサンショウウオと比較して、明らかに異なる種となったわけです。
和名は「ツクバハコネサンショウウオ」。
地名が二つ重なる名称は違和感を覚えますが、こればかりは命名者の権利なのでしかたないですね。
「ツクバサンショウウオ」にしてくれたら良かったのに。
写真は、以前に撮影したツクバハコネサンショウウオの幼生です。
変態するまで、2年くらいはかかるようです。
成体は陸上の落ち葉の下などに暮らします。

ゴミゼロ写真展

今週の金曜、2月22日からゴミゼロ写真展です。
ゴミゼロ倶楽部とはフォーサーズ(含むマイクロフォーサーズ)規格のカメラ(主にオリンパスパナソニック)のユーザーグループです。
普通のユーザーグループと違うところは、アマだけでなくプロも混じっていることです。
みんなで写真を愉しんでいます。
その写真展は、それぞれが思い思いの写真を出しますので、ネイチャー、風景、ポートレート、スナップなど、多彩な写真が並びます。
フォーサーズの可能性を示しているとも言えます。
 
下記のサルの写真は、私が出品する写真の一枚です。
 
お暇な方、遊びにきてください。
土曜、日曜の夕方近くはいるはずです。
フォーサーズユーザーの方は土曜、日曜とも懇親会があると思いますので、是非声をかけてください。