房総の至宝

房総でまたルーミスシジミに出会えました。
今回は低い場所に降りてくれて、しかも照葉樹の木漏れ日に輝くメタリックブルーの羽を開いてくれました。
でも一時間ねばって、ほんの数分です。
絶対に飛来してくると信じないととても待てないです。
今日は幸運でした。

ルーミスシジミも絶滅危惧�類。
日本の蝶の絶滅危惧種は多いですが、その大半は草原や灌木林に住む蝶です。
そういう種類がいなくなったのは、日本人が石油を使うようになり、木を燃料にしなくなって、山の木が大きくなったから、そういう種類の生息地が無くなってしまったからです。
ところが、もう一つ、原生林に住む種類も、多くはないのですが、絶滅に瀕している物がいます。その代表の一つがルーミスシジミです。西南日本照葉樹林の原生林は大変少なくなっていて、そこだけに住むルーミスシジミは稀です。
ルーミスシジミの食樹のイチイガシは二次林には少なく、原生林によく見られます。奥深い房総の森が、このチョウとその食樹をずっと守ってきたのかと思うと、まさに房総の至宝ですね。