RANA_sp2006-06-03

 今日は子供の学園祭だった。子供は写真部にいてモノクロで現像して写真を作っている。写真部の展示室には全員の作品が掲示されていた。今年は一年生がたくさん入ってきたが、すべて女子だと言う。写真部の男女比は完全に女性に偏っている。高校生の作品は第一に友人、家族を写したポートレートであり、次が、猫、犬。さらに身の回りのもの。一部、鉄道写真やネイチャーを写しているマニアがいて、うちの子はネイチャーを写すマニア系。
 目を引いたのは特にポートレート系。警戒心を全く解いた友人、家族の写真はみな素晴らしいシャッターチャンスをものにしている。ピント、構図さえ少し工夫すれば、もう大人はかなわないのではないかとすら思う。バッタをつかまえて虫かごにいれ、持ち上げて覗き込んでいる少年、実に嬉しそおうに笑うおじいさん、はにかむような女子高校生、みなすばらしい感性だ。写す側にも写される側にも垣根が感じられない。
 こういうスナップ写真が撮れなくなったら、写真文化は終わりだ。トラブルを避け、人間を写さなくなった写真が面白いだろうか。若い人たちの感性が我々旧人類のこだわりを打破し、新しい時代を築いてくれると確信する。
 まあ、うちの子は完全ネイチャー系。時々庭で写しているだけで、実に省エネ撮影法だ。しかし、超接写レンズで写したクモの顔のどアップ、それにバラの花びらに輝く水滴。昨年までは子供の出来具合を自慢していたのだが、正直今年はその作品に焦った。奥さんに、「あなたのより奇麗ね」と言われた言葉が響いてしまった。
 その高校は外国人が多い。各クラス一人はいる。金髪の女子高校生がセーラー服で自転車で通学するのは町の風景の一部になっている。今日はその娘たちが、シンデレラのようなドレスを着て仮装していたが、いや、ディズニーランドから抜け出してきたのではないかと思えるほどの豪華さ。うーん、あれはモンゴロイドでは難しいな。同級生の女の子たちが記念撮影を繰り返していた。そのあと、その外国人たちがファイスペインティングしてTシャツで現れたが、今度はアメリカのはすっぱ娘という感じになっている。いやいや、なかなかですな。
 ちなみに子供は昨日18才になった。いやー、月日を感じてしまう。