ZuikoDigital35mm mcro F3.5

RANA_sp2005-11-27

ZuikoDigital35mm マクロF3.5を買った。
2万円台で買える廉価マクロで、絞りは開放で3.5。

で、凄く良い。
オリンパスのマクロというと、OM時代の90mmF2.0マクロが名レンズとして有名で、他に50mmF2.0もあった。これらのマクロはとろけるような描写の中、すっと一点だけピントが合う。そういう描写が良い場合、まさに最高である。
でも、一方でこれらのレンズは昆虫写真を撮ると目玉の一部にしかピンが来ない。昆虫を主役にして写したいとき、あまりに芸術的すぎる。
で、そういう人のために、オリンパスはOM時代、135mmF3.5マクロ, 50mmF3.5マクロ, 80mm等倍マクロ、38mm拡大マクロ、20mm拡大マクロという、絞って使うリアリティ第一のマクロを持っていた。
しかしながら、これまでEシリーズになってからオリンパスが出したマクロは50mmF2.0のみ。これはどちらかというと芸術系。で、虫の好きな人には不満が残った。撮影倍率も1/2倍(35mm換算等倍)と低いし。
そこに投入されたのが35mmF3.5。レンズ単体で等倍(35mm換算2倍)。テレプラス1.4で3倍程度、中間リングEX25で4倍程度に写る。ただし、ワーキングディスタンスはテレプラスがいい。
こういう高倍率レンズは前述のズイコー80mm, 38m, 20mmの3本か、ニコンのメディカルニッコールを使うしかなかった。しかし、いずれも製造していない。今買えるのはキャノンの65mmのみである。それにくらべ、圧倒的な簡単さだ。まさしく4/3の利点を活かしたレンズといえよう。
しかし、4/3の利点を活かすなら、昆虫写真家向けにやはり10倍くらいまで可能なレンズ(38mmのようにレンズが突出した構造)、それに野鳥写真家向けにコンパクトな400〜500mm(35mm換算800〜1000mm)で20万円以下のレンズが必要である。
オリンパスには是非頑張ってもらいたい。というか4/3の利点を追求すればこのあたりは得意分野になるはずだが。