八ヶ岳・夏

RANA_sp2005-08-11

この夏、2回にわたって訪れた八ヶ岳の写真をアップしました。
ミヤマシロチョウ、オオイチモンジ、ベニヒカゲの高山蝶が登場です。
ただ、全体に遅くて羽がボロになっています。来年はもう少し早く行く必要があります。
高山帯も、出かけた日(8月7日)は遅すぎて、高山植物の花が散ってしまっていました。来年はやはり7月中旬に登らないと。
八ヶ岳のもう一つの魅力は苔むした亜高山の原生林です。
これはブナが生えることが出来ない高さから、ハイマツに変わる高山帯まで、「黒い森」を作っています。それはそれは魅力的な世界なのですが、まだ力量が無くて、その美しさをとらえることができません。
これも、来年こそ、です。

そうだ。忘れていました。
私がこの山が好きなのは、中学生の時、生物部の合宿で初めて登った高山であり、初めてであった蝶や高山の自然だからです。
ちなみに、その1週間後、ためていた小遣いやお年玉を使い果たし、奄美大島に親戚がいる友人とともに、初めて奄美の地を踏み、亜熱帯の鱗翅と、珊瑚礁との衝撃の出会いをしました。
なんと贅沢で、生涯を決めてしまう夏だったことでしょう。
鹿児島から東京までの25時間かけて電車で戻る旅で、あんパン一つしか買うお金がなかったことなど、その贅沢さの前ではさしたる意味を持ちません。

そのような忘れられない思い出を今でも拾って集めているのかもしれません。
たとえそうであっても、山々や島々は、今なお旅人の心を揺さぶる奥深さを秘めているのが、素晴らしいと思います。